No.17~No.44から24問を選択し解答してください
【No. 17】 光ファイバの分散に関する記述として,適当でないものはどれか。
⑴ 波長分散は,光ファイバ内に複数のモードで伝搬する際に,各モードの信号速度が異なるために生ずる分散である。
⑵ パルス信号の伝送中に分散が発生すると,パルス幅が広がり,隣のパルスと重なるため符号誤りが発生する要因となる。
⑶ 偏波モード分散は,光ファイバに外部から応力が加わった場合などにおいて,直交する2方向に偏波した2つのモード間に遅延差が生ずる分散である。
⑷ シングルモード光ファイバでは,材料分散と構造分散が主要分散である。
【No. 18】 光ファイバの伝送特性試験に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 19】 架空通信路の外径15[mm]の通信線において,通信線1条1m あたりの風圧荷重[Pa]の値として,適当なものはどれか。なお,風圧荷重の計算は, 【有線電気通信設備令施行規則に定める甲種風圧荷重】を適用し,その場合の風圧は 980[Pa]とする。また,架線及びラッシング等の風圧荷重は対象としないものとする。 【No. 20】 光変調方式に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 21】 IP ネットワークで使用される VoIP に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 22】 無線 LAN の認証で使われる規格 IEEE 802.1 X に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 23】 衛星通信に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 24】 移動通信システムで用いられるダイバーシチ技術に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 25】 通信鉄塔に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 26】 パラボラアンテナ取付架台に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 27】 TCP/IP で通信を行うため,各クライアントに対して IP アドレスやサブネットマス 【No. 28】 IP を使った通信サービスの QoS に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 29】 ネットワークを介してユーザ認証を行う場合に使用されるチャレンジレスポンス認証の仕組みに関する記述として,適当なものはどれか。 【No. 30】 IPv4 アドレス 192.168.10.128/26 のネットワークで収容できるホストの最大数として,適当なものはどれか。 【No. 31】 IP ネットワークで使用される OSPF の特徴に関する記述として,適当なものはどれか。 【No. 32】 2台のハードディスク(HDD)で構成したRAID 1(ミラーリング)を2組用いてRAID 0(ストライピング)構成とした場合の稼働率として,適当なものはどれか。 【No. 33】 ダム管理用制御処理設備に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 34】 無停電電源装置の給電方式であるパラレルプロセッシング給電方式に関する記述として,適当なものはどれか。 【No. 35】 信頼性設計の考え方であるフェールセーフに関する記述として,適当なものはどれか。 【No. 36】 仮想化技術に関する次の記述に該当する名称として,適当なものはどれか。 【No. 37】 地上デジタルテレビ放送の放送方式であるISDB-T の特徴に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 38】 我が国の地上デジタルテレビ放送の放送電波に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 39】 映像信号の圧縮符号化に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 40】 CATV システムに関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 41】 有機 EL ディスプレイに関する記述として,適当なものはどれか。 【No. 42】 ダムなどの放流警報設備に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 43】 レーダ雨量計で利用されている MP レーダ(マルチパラメータレーダ)に関する記述として,適当でないものはどれか。 【No. 44】 雨量,水位等の水文観測に使用されるテレメータのデータ収集方式に関する記述として,適当でないものはどれか。
⑴ カットバック法は,被測定光ファイバを切断する必要があるが光損失を精度良く測定できる。
⑵ OTDR法は,光ファイバの片端から光パルスを入射し,そのパルスが光ファイバ中で反射して返ってくる光の強度から光損失を測定する。
⑶ 挿入損失法は,被測定光ファイバ及び両端に固定される端子に対して非破壊で光損失を測定できる。
⑷ ツインパルス法は,光ファイバに波長が異なる2つの光パルスを同時に入射し,光ファイバを伝搬した後の到達時間差により光損失を測定する。
⑴ 7.4[Pa] ⑵ 13.2[Pa] ⑶ 14.7[Pa] ⑷ 29.4[Pa]
⑴ 直接光変調方式は,送信信号で半導体レーザからの光の位相を変化させる変調方式である。
⑵ 直接光変調方式は,構成が簡単で,小型化も容易,コスト低廉であるなどの特徴を有する変調方式である。
⑶ 外部光変調方式は,半導体レーザからの無変調の光を光変調器により送信信号で変調を行う方式である。
⑷ 外部光変調方式には,電気光学効果による屈折率変化を利用する方式と,半導体の電界吸収効果による光透過率の変化を利用する方式がある。
⑴ アナログ信号である音声をデジタル信号に変換する符号化方式に G.711 がある。
⑵ 音声データに付加するヘッダとして,IP ヘッダ,UDP ヘッダ,RTP ヘッダがある。
⑶ IP 電話のシグナルプロトコルで用いられる主要制御には,網アクセス制御,呼制御,端末間制御がある。
⑷ フラグメンテーションは,特定パケットにフラグをつけることで音声パケットの遅延を少なくする制御方式である。
⑴ EAP-PEAP は,TLS ハンドシェイクの仕組みを利用する認証方式である。
⑵ EAP-TTLS のクライアント認証は,ユーザ名とパスワードにより行う。
⑶ EAP-MD 5 は,サーバ認証とクライアント認証の相互認証である。
⑷ EAP-TLS のクライアント認証は,クライアントのデジタル証明書を検証することで行う。
⑴ 静止衛星の軌道は,赤道面にあることから,高緯度地域においては仰角(衛星を見上げる角度)が低くなり,建造物などにより衛星と地球局との間の見通しを確保することが難しくなる。
⑵ 複数の地球局が同一周波数で同一帯域幅の信号を使用する FDMA による多元接続方式は,回線ごとに異なる時間を割り当てて送受信する方式である。
⑶ トランスポンダは,衛星が受信した微弱な信号の増幅,受信周波数から送信周波数への周波数変換及び信号波の電力増幅を行う。
⑷ 衛星通信では,電波干渉を避けるため,地球局から衛星への無線回線と,衛星から地球局への無線回線に異なる周波数帯の電波を使用している。
⑴ CDMA は,1つの周波数を複数の基地局が共有しているため,周辺の基地局で受信される信号を利用する時間ダイバーシチ受信により回線の信頼性を高めている。
⑵2 つ以上の周波数帯域を使用するキャリアアグリゲーションは,通信速度の向上だけでなく,通信が安定する周波数ダイバーシチ効果も得られる。
⑶ 複数の伝搬経路を経由して受信された信号を最大比合成する RAKE 受信は,パスダイバーシチ効果が得られる。
⑷ 偏波ダイバーシチは,直交する偏波特性のアンテナを用いて,受信した信号を合成することにより電波の偏波面の変動による受信レベルの変動を改善する。
⑴ 設計荷重は,過去の台風や地震,積雪等の経験による適切な荷重と将来計画を考慮した積載物等の荷重により設計する。
⑵ 鉛直荷重は,固定荷重や積載荷重,雪荷重など通信鉄塔に対して鉛直方向に作用する荷重である。
⑶ 水平荷重は,風荷重や地震荷重など通信鉄塔に対して水平方向に作用する荷重である。
⑷ 長期荷重は,暴風時,地震時の外力を想定して算定される荷重である。
⑴ パラボラアンテナ取付架台と鉄塔本体の接合部は,風荷重や地震荷重を受けた際にパラボラアンテナ取付架台が移動する構造とする。
⑵ パラボラアンテナ取付架台の応力解析は,平面解析,又は立体解析の方式により行う。
⑶ パラボラアンテナ取付架台は,主に風荷重及び地震荷重を考慮して設計する。
⑷ パラボラアンテナ取付架台を鉄塔リング以外に取付ける場合は,鉄塔本体の架台取付部材についての構造計算を行う。
ク,デフォルトゲートウェイなど,さまざまな設定を自動的に割り当てるプロトコルと
して,適当なものはどれか。
⑴ ARP ⑵ SNMP ⑶ DHCP ⑷ MIME
⑴ ポリシングとは,設定されたトラフィックを超過したパケットを破棄するか優先度を下げる制御である。
⑵ シェーピングとは,バーストデータへの対応策として超過分のデータを一旦キューイングした後,一定時間待機後に出力することでバーストトラフィックの平準化を図る動作である。
⑶ ベストエフォート型とは,一定の帯域が確保された通信サービスである。
⑷ TOS(Type Of Service)は,IPv4 において,送信しているパケットの優先度,最低限の遅延,最大限のスループット等の通信品質を指定するものである。
⑴ クライアントにおいて,利用者が入力したパスワードとサーバから送られてきたチャレンジコードからハッシュ値を生成し,サーバに送信する。
⑵ クライアントにおいて,利用者が入力したユーザ ID とサーバから送られてきたチャレンジコードからハッシュ値を生成し,サーバに送信する。
⑶ サーバにおいて,利用者が入力したパスワードとクライアントから送られてきたチャレンジコードからハッシュ値を生成し,クライアントに送信する。
⑷ サーバにおいて,利用者が入力したユーザ ID とクライアントから送られてきたチャレンジコードからハッシュ値を生成し,クライアントに送信する。
⑴ 26 ⑵ 62 ⑶ 128 ⑷ 254
⑴ 経路判断に通信帯域等を基にしたコストと呼ばれる重みパラメータを用いる。
⑵ ディスタンスベクタ型のルーティングプロトコルである。
⑶ 30 秒ごとに配布される経路制御情報が 180 秒間待っても来ない場合には接続が切れたと判断する。
⑷ インターネットサービスプロバイダ間で使われるルーティングプロトコルである。
ただし,HDD 単体の稼働率は 0.8 とし,RAID コントローラなど HDD 以外の故障は
ないものとする。
⑴ 0.64 ⑵ 0.87 ⑶ 0.92 ⑷ 0.96
⑴ 操作演算処理は,各ダムの操作規則等に従い,ダムから放流を行うための放流方式にもとづいてダムから放流すべき水量の目標値(目標全放流量)や放流設備1門ごとの目標放流量,ゲート・バルブ開度(目標開度)を算出するものである。
⑵ 放流設備の操作処理は,放流設備からの状態信号及び機側操作盤への操作信号の伝送系統を監視し,放流設備の操作方法に従った放流設備の操作を行うものであり,遠方手動操作装置には自動操作,半自動操作及び機側操作を行う機能を持たせる。
⑶ 入出力処理は,貯水位計測データや放流設備からのデータ,信号をダム管理用制御処理設備に取り込む入力処理と放流設備に開閉信号を送信する出力処理からなる。
⑷ 24 時間連続稼働が要求される放流操作装置や情報入力・提供装置には FA パソコンが用いられる。
⑴ 通常運転時は,負荷に商用電源をそのまま供給するが,停電時にはバッテリからインバータを介して交流電源を供給する方式であり,バッテリ給電への切替時に瞬断が発生する。
⑵ 通常運転時は,商用電源を整流器でいったん直流に変換した後,インバータを介して再び交流に変換して負荷に供給する方式であり,停電時は無瞬断でバッテリ給電を行う。
⑶ 通常運転時は,負荷に商用電源をそのまま供給し,並列運転する双方向インバータによりバッテリを充電するが,停電時にはインバータがバッテリ充電モードからバッテリ放電モードに移行し,負荷へ給電を行う。
⑷ 通常運転時は,電圧安定化機能を介して商用電源を負荷に供給するが,停電時にはバッテリからインバータを介して交流電源を供給する方式であり,バッテリ給電への切替時に瞬断が発生する。
⑴ 構成部品の品質を高めたり,十分なテストを行ったりして,故障や障害の原因となる要素を取り除くことで信頼性を向上させることである。
⑵ 故障や操作ミス,設計上の不具合などの障害が発生することをあらかじめ予測しておき,障害が生じてもできるだけ安全な状態に移行する仕組みにすることである。
⑶ システムの一部に障害が発生しても,予備系統への切り替えなどによりシステムの正常な稼働を維持することである。
⑷ 利用者が操作や取り扱い方を誤っても危険が生じない,あるいは,誤った操作や危険な使い方ができないような構造や仕掛けを設計段階で組み込むことである。
仮想マシンで稼働している OS を停止させることなく,別の物理ホストに移動させる
技術
⑴ クラスタリング
⑵ オペレーティングシステム
⑶ ライブマイグレーション
⑷ パーティショニング
⑴ OFDM の周波数ブロックを OFDM セグメントと呼び,この OFDM セグメントの採用によ,階層伝送や部分受信が可能である。
⑵ 畳込み符号とリード・ソロモン符号による連接符号を採用しており,この連接符号は,誤り訂正能力が非常に高い符号の一つである。
⑶ OFDM の周波数ブロックごとに異なるキャリア変調方式や誤り訂正符号化率を用いることによって,帯域内で伝送の強さが異なる放送が可能である。
⑷ インパルス雑音や移動受信で生じるフェージングの対策として,周波数インタリーブを採用している。
⑴ 地上デジタルテレビ放送は,13〜52 チャネルの周波数(470 MHz〜710 MHz)を使用している。
⑵ 地上デジタルテレビ放送の放送区域は,地上高 10 m において電界強度が 0.3 mV/m
(50 dBμV/m)以上である区域と定められている。
⑶ 地上デジタルテレビ放送では,チャネルの周波数帯幅6MHz を 14 等分したうちの 13 セグメントを使用している。
⑷ 地上デジタルテレビ放送でモード3,64 QAM の伝送パラメータで単一周波数ネットワーク(SFN)を行った場合を考慮し,送信周波数の許容差は1Hz と規定されている。
⑴ 過去の入力信号を基にした予測値と,当該入力信号の値の差分値に対して量子化を適用し,その結果を符号化する方式を予測符号化という。
⑵ 画像情報を DCT(離散コサイン変換)により周波数成分に変換した後,高周波成分を粗く量子化することで画像のデータ量を削減している。
⑶ 圧縮率を高めるために量子化ステップサイズを大きくしすぎると,量子化誤差が拡大し,画像が劣化する。
⑷ データの出現頻度を考慮し,頻繁に現れるデータには長い符号,あまり現れないデータには短い符号を割り当てて圧縮率を高める方式を可変長符号化という。
⑴ CATV システムは,同軸ケーブルや光ファイバケーブルを使って,視聴者にテレビ信号を分配するシステムである。
⑵ CATV システムのうち,ケーブルテレビ事業者と視聴者との間のネットワークは,一般的にリング状の構成をとっている。
⑶ ケーブルテレビ事業者は,地上デジタルテレビ放送や衛星放送のほか,自主放送番組を加え多チャンネル化した上で配信している。
⑷ CATV システムのネットワーク設備は,双方向通信機能を有する設備へと発展し,CATV システムを活用したインターネット接続サービスも提供されている。
⑴ 陽極と陰極の間に,正孔輸送層,有機物の発光層及び電子輸送層などを積層した構成から成っている。
⑵ 有機 EL 素子が電気的なエネルギーを受け取ると電子が基底状態に移り,励起状態に戻るときにエネルギーの差分が光として放出される現象を利用したものである。
⑶ 自発光型であり応答速度は遅いが,液晶ディスプレイよりも軽量化,薄型化が可能である。
⑷ 発光体の形状として面光源を有しているが,照明用途には適していない。
⑴ 放流警報設備は,制御監視局装置,中継局装置,警報局装置から構成されるが,回線構成により中継局装置を配置しない場合もある。
⑵ 警報局装置は,警報を伝達すべき地域に警報音の不感地帯が生じないよう配置されるが,音の伝達は伝搬経路の環境や気象条件によっても影響を受けるため,悪天候時での警報も考慮することが求められる。
⑶ 警報局装置は,警報装置,無線装置,空中線,スピーカ,サイレン及び集音マイク等により構成されており,ダム管理所等からの制御監視によりサイレン吹鳴,疑似音吹鳴及び音声放送等で警報を発する。
⑷ 放流警報操作で使用する無線周波数帯は,警報局装置までの伝送経路として渓谷や山間部など地形的に見通せない場所も多いため,一般的に短波帯(HF)が使用される。
⑴ MP レーダは,落下中の雨滴がつぶれた形をしている性質を利用し,偏波間位相差から高精度に降雨強度を推定している。
⑵ MP レーダは,水平偏波と垂直偏波の電波を交互に送受信して観測する気象レーダである。
⑶ 偏波間位相差は,X バンドのほうが弱から中程度の雨でも敏感に反応するため,X バンド MPレーダは電波が完全に消散して観測不可能とならない限り高精度な降雨強度推定ができる。
⑷ X バンドの MP レーダでは,降雨減衰の影響により観測不能となる領域が発生する場合があるが,レーダのネットワークを構築し,観測不能となる領域を別のレーダでカバーすることにより解決している。
⑴ 観測局呼出方式のテレメータのデータ収集は,監視局から観測局を一括又は個別に呼出して観測データを収集する方式である。
⑵ 観測局自律送信方式のテレメータのデータ収集は,観測局自らが正定時に観測データを自動送信し,監視局でデータ収集する方式である。
⑶ 観測局呼出方式のテレメータの一括呼出方式は,通常,監視局から呼出信号を観測局に送信し,呼出信号を受信した観測局が観測データを取り込み,即座に監視局に観測データを送信する方式である。
⑷ 観測局自律送信方式のテレメータは,精度の高い時刻管理の下で単純な送受信動作を行うため収集時間の短縮,データの正時性確保,IP 対応等のメリットはあるが,再呼出機能がないため,伝送回線の品質確保や欠測補填対策等が必要となる。